◎熊本・網田漁協後継者、地元景勝地で海苔PR

業界の情報

熊本県網田漁協の海苔後継者などで作る長浜後継者クラブ(宮本 悟会長、会員数・13名)は10日午後1時過ぎから、地元の景勝地「御輿来海岸」で海苔PRのための配布活動を行った。昨年に続き2回目。「御輿来海岸」は“日本の渚百選”や“日本の夕日百選”に選ばれるなど、干潮によって浮き出た海岸の“砂紋”と“沈む夕日”が幻想的な、国内屈指の有名な景色を持つ。
そのため、日の入りと干潮の場所やタイミングが重なる日を見計らって、全景が見渡せる近くの小さな山には全国からプロ、アマ問わず多くのカメラマンで賑わう。シャッターチャンスとなるのは年に10数回しかない上、さらに天候にも左右されるため、限られた日に見られる特別な風景となる。

配布当日は昼過ぎから、山頂に陣取るカメラマンに、宮本会長の他、中嶋大記、竹口正樹、舩田友和の各氏が「網田特産 おこしき一番海苔 一年を通し、わずかに採れる初摘みの一番海苔です。口に入れるととろける食感、どうぞご賞味下さい」と書かれた袋に入った海苔を配った。
また、今年からは、「網田特産 おこしき一番海苔」の文字とともに、御輿来海岸の風景写真が入った“のぼり”を作成した。より認知度を上げ、PRの趣旨が分かり易いように“のぼり”を片手に、自らの海苔について説明しながら、「食べて下さい」と自慢の海苔を手渡した。当日は日曜日ということもあって、撮影間近の夕方には多くの人が訪れた。後継者は邪魔にならないよう、撮影者に海苔を配布していたが、翌日はさらに絶好の撮影日和となり、500名近くの撮影者と地元テレビ局が中継に訪れるなどより多くの人が集まったため、連日海苔を配布しPRを行った。
地元熊本や長崎など他県から撮影に来ていた人の中には、貰った海苔を片手に「お昼前に貰えれば、昼飯と一緒に食べられたのに」と笑いながら、和やかな雰囲気で後継者と会話する人や配布した海苔を今後欲しい時にはどうそればよいのか?などの話が聞かれた。

今年から撮影場所の山頂に展望デッキが新設されており、地域の“名勝”としてより観光客や撮影者を呼び込もうとする意気込みが感じられた。さらに、先月の撮影時期に500名近くの人が集まった際にも、地元のNPO法人が同じ海苔をカメラマンに手渡していた。風景と1番摘み海苔という地元にとっては、いずれも貴重な“宝”を、まず地元の人間がその価値を認識し、その価値を地元から発信していくという姿勢を実践しており、今後活動の展開が楽しみだ。

2016.04.25掲載